鳥取県 倉吉農業高校 | スイカの残渣を堆肥化し、イチゴ栽培に活用 環境配慮の循環農業探求 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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スイカの残渣を堆肥化し、イチゴ栽培に活用 環境配慮の循環農業探求

鳥取県 倉吉農業高校 生物科園芸コースのみなさん

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1885年開校の鳥取県立倉吉農業高等学校。140年の歴史に培われた農業教育を通して、生徒たちは知と技の習得に努め、地域社会に貢献できる人材となるべく挑戦を続けている。

「農業」の新たな可能性を切り開くべく、現在、新たに進めているプロジェクトが、スイカのつるや葉、規格外の実などの残渣を堆肥化し、イチゴを育てる「スイカとイチゴで循環農業~地球温暖化に歯止めをかける優しい農業の探求~」。

生物科園芸コースの3年生が3年前からチャレンジしている課題研究。これまで廃棄していたスイカ残渣を、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から活用して堆肥化し、スイカ栽培後に定植時期を迎えるイチゴ栽培に使うことで循環農業を推進する取り組みだ。

生徒によると、同校のスイカ栽培の園地約160平方メートルから出る残渣は、約1.5トンにもなる。これを1箇所に集め、米糠を混ぜ合わせると1ヶ月弱で堆肥に。全国有数のスイカ産地、鳥取県全体での残渣は膨大な量になると推測され、堆肥として再利用すれば環境に配慮した農業につながると、生徒たち。サラダ水菜に使用した実験では、草丈や葉の数などは通常使う牛ふんを上回り、食味も良好だったという。

イチゴ栽培での実験もすでに進行中で、将来的には環境配慮のイチゴとして、ブランド化したい考えだ。

同プロジェクトは「令和7年度とっとり夢プロジェクト事業」の支援を受けており、生徒たちは、コストの安いスイカ残渣を堆肥にすることで、化学肥料の使用を減らし、温室効果ガスの低減も期待され、社会貢献にもつながっていくと、力を込めた。
(2025年9月掲載)

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